HOUSE TAG JOURNAL

玄関ベンチは必要?靴の履き替えと来客との過ごし方で考える2実例

HOUSE TAG編集部 · 公開
この記事の内容
  1. エコワークス・和モダンな平屋|庭を見る座る場所と、靴を履くベンチ
  2. Gハウス・男性二人暮らしの家|靴を出したまま使う生活と履き替えを両立
  3. 玄関で過ごす時間と、靴を履き替える動作を分けて比べる
  4. 住宅系YouTuberはこう解説している
  5. 打ち合わせで確認したいこと

出かける前、玄関で靴を履くときに腰を下ろしたい。訪ねてきた人と少し話すときにも、座れる場所があったらよさそう。玄関ベンチを欲しいと思っても、履き替えのためなのか、会話を楽しむためなのかで、周りに用意したい場所は違ってきます。

ベンチを図面に描くだけでなく、座ったときに何を見るか、履く靴はどこにあるかまで考えてみませんか。見た目が気に入ることと、日々使う場面が思い浮かぶことは、分けて確かめたい点です。

エコワークスの平屋では、昔の土間での近所付き合いに触れながら、座ると庭が見える計画と、入口で靴を履くためのベンチが紹介されています。一方、Gハウスの実例では、靴を出したままにする生活を前提に玄関を広げ、履き替えのためにベンチを設けています。

2つの実例から、玄関で過ごす時間と、靴を扱う動作の両方を見ていきます。ベンチが必要かどうかを、誰がいつ座るかから考えるための比較です。

エコワークス・和モダンな平屋|庭を見る座る場所と、靴を履くベンチ

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土間で人と話す場面から、座る場所を考える

エコワークスの平屋の玄関では、昔の広い土間が近所の人や来客と話す場だった、という話題が出てきます。その流れで、この家では座ったときに庭が見えるように計画していることが説明されています。人と話す土間の役割と、座った目線から見える景色が続けて紹介される場面です。

ただし、昔の土間についての説明を、この家で実際に行われている近所付き合いと同じには扱えません。住まい手が誰を迎え、どのくらいの頻度でここに座るかまでは、この場面では語られていません。

ここから自宅の計画に引き寄せて考えたいのは、玄関で会話をする場面があるかどうかです。用件を伝えるだけなのか、腰を下ろして話したいのか。後者なら、座る人だけでなく話し相手がどこにいるかも図面に書き込んでみてください。ベンチの形を選ぶ前に、玄関で過ごしたい時間を具体化できます。

庭の見え方は、立った目線ではなく座った目線で確かめる

庭について明示されているのは、座ったときに見えるようにしたという計画です。単に玄関から庭が見えるという説明ではなく、座る動作と景色が結び付けられています。一方、どこまで庭が見えるのか、座る場所と開口部がどのような位置関係なのかは、提供された説明だけでは分かりません。

自宅でも庭を眺める場所をつくりたいなら、玄関に入ったときの見え方だけで判断せず、座った位置から見たいものを指定しましょう。座る場所を決めるときは、そこから何を見たいかまで一緒に伝えることが大切です。 来客との会話も想定するなら、庭に向く姿勢と相手に向く姿勢をそれぞれ確かめたいところです。

入口のベンチには、靴を履くという明確な役割がある

続いて紹介される玄関入口のベンチには、靴を履くためという用途が示されています。また、保管している木材から顧客に選んでもらい、造作でつくる流れにも触れています。ここで確認できるのは木材を選んで造作することまでで、この家の玄関に合わせて形や材料を決めた理由までは説明されていません。

庭を見る座る場所と入口のベンチが、同じものかどうかも断定しないほうがよいでしょう。自宅で検討するときには、景色を楽しむ位置と靴を履きたい位置を別々に挙げてから、一つの座る場所で兼ねられるかを相談してみてください。造作を希望する場合も、木の見た目だけでなく、どちらの使い方を優先するかを伝えるのが出発点になります。

Gハウス・男性二人暮らしの家|靴を出したまま使う生活と履き替えを両立

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新居でも変えない習慣を、玄関計画の前提にする

Gハウスの実例では、以前の住まいの玄関は狭かったものの、靴を靴箱にしまわず玄関に出して生活していたと語られています。そして、その習慣は今後もおそらく変わらないという見通しから、靴を出したままにできる玄関にしようと考えたことが説明されています。

ここから読み取れるのは、新居での理想の片付け方より、すでに続いている靴の扱い方を計画の出発点にしたことです。自宅の打ち合わせでも、収納した状態だけでなく、普段の玄関の状態を伝えてみましょう。毎回しまう靴と、続けて履くために出しておきたい靴を分けると、ベンチの周りでどんな動作をするかを説明しやすくなります。

広げた玄関と、あえて離した靴箱を一緒に見る

靴を出したままにするという方針に続いて、玄関を広げ、靴箱をあえて離したことが語られています。ベンチだけを追加したのではなく、玄関の広さと靴箱の配置も含めた説明です。ただし、靴箱を何からどの程度離したのか、普段の靴を具体的にどこへ並べるのかまでは、この場面では確認できません。

この考え方を参考にするなら、まず図面に普段出しておく靴の範囲を描き、その横に座る人の位置を置いてみてください。靴を置く場所とベンチを、それぞれ空いている場所へ割り当てるのではなく、座って履く一連の動きとして確認します。誰かが座っているときに、もう一人が玄関を出入りできるかも、同じ図面で相談したい点です。

ベンチを設けた理由は、靴を履き替えるときの便利さ

玄関を広げて靴箱を離す説明の後に、靴を履き替えるときに便利なようベンチを設けたと語られています。靴を出したままにする方針と、履き替えのための座る場所が、一つの玄関計画の中に組み込まれています。実際の使い勝手を測った説明ではなく、採用した目的が示されている場面です。

この実例を参考にするなら、ベンチの位置は普段履く靴の置き場所と一緒に検討しましょう。 自宅での動きを、履く靴を選ぶ、ベンチに座る、履き替える、脱いだ靴を置く、という順にたどってみてください。靴箱から取り出す日と、出してある靴を履く日では、どこへ手を伸ばすかも違います。どちらを日常の使い方として優先するかが、配置を相談する具体的な材料になります。

玄関で過ごす時間と、靴を履き替える動作を分けて比べる

エコワークスの実例では、昔の土間で来客と話す場面に触れながら、座ったときに庭が見える計画が説明されています。加えて、入口には靴を履くためのベンチがあります。庭を見ることと履き替えることが、玄関まわりの座る用途として紹介されています。

Gハウスの実例では、靴を出したままにする習慣を変えないという背景が明確です。その生活に合わせて玄関を広げ、靴箱を離し、履き替えるときの便利さを考えてベンチを設けています。

比較のポイントは、前者を来客用、後者を家族用ときっぱり分けることではありません。エコワークスの実例にも靴を履く用途があります。違いとして読み取れるのは、座った先の景色に着目するか、普段の靴の置き方から履き替えを考えるかという、配置を検討する出発点です。

何を楽にしたいかも、ここで整理できます。靴の履き替えなら、靴を置く場所から座る場所までの動きを確かめる。来客と腰を下ろして話したいなら、座る人と話し相手の位置を決める。庭を見たいなら、座った目線を確かめる。同じベンチを希望していても、図面で確認する箇所は同じではありません。

どちらかの実例をそのまま選ぶ必要はありません。まず自宅で使う場面を挙げ、複数あるなら優先順位を付けてみてください。一つの場所で兼ねたい場合も、座る位置だけでなく、その前後の動きまで成立するかを相談しましょう。まだ具体的な場面が思い浮かばないなら、採用を決める前に、今の玄関で座りたくなるときを確かめるところから始められます。

住宅系YouTuberはこう解説している

ここからはルームツアー実例とは別に、別の動画内で玄関ベンチに触れているコメントを短く補足します。採用理由の証明ではなく、判断材料を増やすための一つの見方です。

まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】|まかろにお|動画内では、小ぶりな玄関ベンチを便利だとコメント

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住宅系YouTuberの「まかろにお」は、動画『【C値0.7!】奥まった敷地に建てた積水ハウスの32坪の家がヤバかった・・・』の中で、幅30cmほどの小ぶりなベンチに触れながら、「玄関作る時にこういうベンチがあると便利」と話しています。ここで確認できるのは、この動画内で、そのベンチを便利だと評価していることです。

一方で、この引用部分だけでは、誰がどう使う前提なのか、靴の履き替えなのか、来客との会話なのかまでは分かりません。既存の2実例と重ねて考えるなら、自宅で想定している使い方と照らし合わせながら読む補足にとどめるのがよさそうです。

打ち合わせで確認したいこと

  • 玄関で座りたいのは誰で、靴の履き替えと来客との会話のどちらを主な用途にしますか。
  • 玄関で腰を下ろして来客と話すなら、座る人と話し相手の位置を図面上でどこにしますか。
  • 庭を眺めたい場合、予定している座る位置と向きから、見たい景色が見えますか。
  • 庭を見る場所と靴を履く場所は、一つの座る場所で兼ねたいですか。それぞれの動作をそこで行えますか。
  • 普段の靴は毎回しまいますか。出したまま使う靴があるなら、どの範囲に置く計画ですか。
  • 出してある靴を履く場合と、靴箱から取り出す場合の両方で、ベンチまでの動きを図面でたどれますか。
  • ベンチで履き替えた後、脱いだ靴をどこへ置きますか。その場所を座る位置と一緒に決めていますか。
  • ベンチに人が座り、普段の靴も出ている状態で、ほかの人の出入りする通り道を確保できますか。
  • 木材を選んで造作するベンチを希望しますか。その場合、見た目とともに優先したい使い方を伝えていますか。

玄関ベンチは、形を選ぶ前に使う場面を決めたい場所です。座って何を見るか、どこにある靴を履くか、誰と過ごすかを図面に重ねてみましょう。紹介した実例ページも参考に、ベンチ単体ではなく、庭・靴箱・出入り口との関係を見比べてみてください。

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