子ども部屋は1階と2階のどちらに置く?使い始める時期と家族との距離で考える
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夕食の支度をしている間、子どもには近くで遊んでいてほしい。でも、自分の部屋で過ごすようになったら、家族から少し離れたい日もあるかもしれません。子ども部屋を1階にするか2階にするかは、今の過ごし方だけでも、将来の個室だけでも決めにくい問題です。
今回は、2階の廊下からLDKの家族が見え、成長に合わせて子ども部屋を分けられる新産住拓株式会社の住まいを紹介します。そのうえで、将来仕切る工事をどう考えるか、LDKとの近さをどう受け止めるかという二つの解説を読み分けます。
1階と2階のどちらが優れているかを決めるのではなく、いつから個室として使い、どこで家族の気配を感じたいかを整理してみましょう。部屋の位置と、そこへ向かう廊下や階段を分けて見ることが出発点です。
新産住拓株式会社・生活スペースを1階に集めた住まい|2階にも家族の気配を残し、成長に備える
2階の廊下から、吹き抜け越しにLDKの家族が見える
この住まいでは、階段を上がると、窓があり吹き抜けにつながる廊下が紹介されます。そこから下をのぞくとLDKで過ごす家族が見え、家族の気配を感じられる空間だと説明されています。子ども部屋は、その後の2階の案内で登場します。
家族が見えると説明されているのは、子ども部屋の中ではなく廊下です。また、家族の気配を残すために子ども部屋を2階へ置いた、とまでは語られていません。部屋の階と、共用部分でのつながりを区別して読む必要があります。
ここから読み取れるのは、上下階が分かれていても、家族との関係は階数だけでは決まらないということです。2階案を検討するときは、個室の扉を出て階段へ向かう途中、どこでLDKの様子が分かるのかを図面でたどってみてください。室内でも家族を感じたいのか、廊下へ出たときだけでよいのかを分けて伝えると、希望が具体的になります。
階段を上がってすぐの収納を、上下階から使う
2階のウォークインクローゼットは、階段を上がってすぐの位置にあります。動画では、2階で過ごすときだけでなく、1階からも使いやすいよう配置を工夫したと説明されています。子ども部屋の収納とは別に、階段近くにも収納が計画されています。
子ども部屋を2階に置く案では、部屋へ行く動きだけでなく、物を取りに行く動きも確認したいところです。たとえば、普段使う物を部屋の中に置くのか、階段近くの収納に置くのかを図面に書き込んでみましょう。この実例の収納に何をしまうかは説明されていないため、自宅での持ち物と使う場所に置き換えて考えます。
1階案と2階案を比べる際も、収納を同じように使うとは限りません。個室へ上がる時間と、収納だけを使う時間を分けて想像し、子ども本人と家族のそれぞれが通る道を確かめておくと、階数以外の違いも検討できます。
成長に合わせて分けた後も、それぞれの収納を使える
子ども部屋は、成長に合わせて二つに仕切れるよう計画されています。収納も、部屋を分けたときにそれぞれ使える構成です。現在の一体の状態だけでなく、分けた後の収納まで考えられている点が、この部屋の具体的な備えです。
ただし、何歳からこの部屋を使うのか、いつ仕切るのか、どのような工事をするのかは説明されていません。成長に対応する計画があることと、実際の使い始め方が決まっていることは別です。
自宅では、「部屋を使い始める時期」と「別々の個室に分ける時期」を別の項目にしてみてください。遊ぶ場所として使う段階、物を置く段階、寝る場所として使う段階で、家族との行き来をどうしたいかを書き出します。その順序を確認してから、1階と2階の候補位置を比べるとよいでしょう。
家づくり せやま大学【ちょうどいい塩梅の家づくり】の解説|将来仕切る子ども部屋は、工事を実行するところまで考える
つながった部屋でも、入口と収納はそれぞれ確認する
家づくり せやま大学の解説では、最初はつなげて使う子ども部屋の間取りが取り上げられています。それぞれの側に入口があり、収納が近いことを確認したうえで、つながった状態で使える配置を評価しています。
この解説で見たいのは、つなげることだけを評価しているのではなく、入口と収納の位置も併せて見ている点です。自宅の図面でも、仕切る予定の線を引き、その左右に入口と収納がどう残るかを確認しましょう。階数を選んだ後に考えるのではなく、候補の配置ごとに確かめたい条件です。
この発言は、1階と2階の優先順位を示すものではありません。どちらに置く場合も、一体で使う時期と個室に分けた後の両方を見ておくための判断材料として受け止めたいところです。
「分けられる」と「実際に分ける」を分けて相談する
配置を評価した後、解説では将来仕切る必要に触れ、その工事を実際に行うのかと問いかけています。提供された発言からは、具体的な施工方法や工事の実施結果までは確認できません。ここでの論点は、将来の工事を行う前提そのものです。
打ち合わせでは、「将来仕切れますか」に加えて、「何をきっかけに仕切る想定ですか」まで話してみてください。子どもが別々に寝たいと言ったときなのか、一人で過ごす場所を求めたときなのか。年齢を今から断定する必要はありませんが、変更を相談するきっかけは共有できます。
新産住拓の実例に、この解説の指摘がそのまま当てはまると断定することはできません。自宅で可変式の部屋を選ぶなら、計画時の図面だけでなく、実際に分ける際の相談先や工事内容も確認しておく、という別の検討事項として使いましょう。
まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】の解説|LDKとの近さは、一人で過ごしたい気持ちからも考える
家族と常に一緒にいる感覚が、全員に合うとは限らない
まかろにおの解説では、平屋の間取りを見ながら、子ども部屋がLDKと隣り合う配置に言及しています。家族と常に一緒にいるように感じ、子どもによってはストレスになる場合がある、という指摘です。
発言者は、子どもの頃に一人になりたいときがなかったかと問いかけ、自身は一人でいるのが好きだったため、この間取りを避けたいと述べています。個人の経験を交えた評価であり、LDKに隣接する子ども部屋が一律に不適切だという証明ではありません。
親が様子を知りたい場所と、子どもが一人で過ごしたい場所は、別々に希望を出してみましょう。近さを望む理由が日中の遊びの見守りなのか、個室で過ごす間も様子を知りたいからなのかで、相談したい内容は変わります。
1階か2階かより先に、LDKとの位置関係を見る
この解説が扱っているのは、平屋でLDKと子ども部屋が隣り合う関係です。2階の個室と比較した発言ではなく、どの年齢から距離が必要になるかも示されていません。
そのため、「幼いうちは1階、成長したら2階」と一律に結び付けるのは避けたいところです。1階案ならLDKと直接隣り合うのか、廊下などを挟むのか。2階案なら、部屋と吹き抜けや階段がどう接しているのか。それぞれの図面で位置関係を見ましょう。
静かに過ごしたいことや、室内を見られたくないことが希望にあるなら、音や視線についても設計者へ具体的に質問してください。ここで紹介した解説だけから遮音性や見え方を判断せず、扉を閉めた状態と、部屋を出た後の状態を分けて確認することを勧めます。
階数・個室にする時期・家族との距離を分けて比べる
新産住拓の実例では、2階の廊下からLDKの家族が見え、階段近くの収納は上下階からの利用を考えた配置でした。子ども部屋には、成長に合わせて分け、分けた後もそれぞれ収納を使える計画があります。ただし、2階に置いた直接の理由や、使い始める年齢は説明されていません。
二つの解説が補うのは別の論点です。せやま大学は、一体で使う配置を評価しつつ、将来の間仕切り工事を実行するのかを問いかけています。まかろにおは、LDKとの隣接を、一人で過ごしたい気持ちから評価しています。前者は部屋を変える段階、後者は家族との距離への注意です。
比較するときは、まず子ども部屋で何を始める予定かを決め、次に家族の気配を残したい場所を示し、最後に候補の階へ当てはめてみましょう。「1階だから近い」「2階だから独立できる」と決めるのではなく、個室、廊下、階段、LDKの関係を一組ずつ確かめる進め方です。
最初から独立した個室にする案と、しばらくつなげて使う案も、階数とは別に比較できます。どちらの階でも、使い始める時期と仕切る時期を分けて書き込むと、今の暮らしと将来の変更を混同せずに相談できます。
打ち合わせで確認したいこと
- 子ども部屋は、遊ぶ・物を置く・寝るのうち、どの用途から使い始める予定ですか。
- 家族の様子が分かる関係は、個室の中にも必要ですか。それとも廊下へ出たときに分かればよいですか。
- 2階案では、個室から階段へ向かう途中に、LDKの様子が分かる場所がありますか。
- 1階案では、子ども部屋がLDKと直接隣り合いますか。廊下などを挟む案とも比較できますか。
- 普段使う物は個室内と階段近くの収納のどちらに置きますか。子ども本人と家族は、それぞれどこから取りに行きますか。
- 将来仕切る場合、仕切り線を引いた後も、それぞれの部屋で入口と収納を使えますか。
- 部屋を分けるきっかけをどう想定していますか。その際の相談先と工事内容は確認できますか。
- 一人で静かに過ごしたい場合、扉を閉めた個室への音や視線を、各配置案でどう確認できますか。
子ども部屋の位置は、階数だけでなく、使い始める時期と家族とのつながり方を重ねて考えたいものです。まずは個室と共用部分で望む距離を分け、1階案・2階案の図面を比べてみてください。関連する実例を見るときも、部屋だけでなく、そこへ向かう廊下・階段・収納までたどると、自宅で確かめたい点が見つかります。
