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軒やひさしは何のため?3実例で考える、デッキ・日差し・外での過ごし方

HOUSE TAG編集部 · 公開
軒やひさしは何のため?3実例で考える、デッキ・日差し・外での過ごし方について、図面と住宅設備を見ながら配置を検討する様子
この記事の内容
  1. 積水ハウス・美術館のような平屋|軒の仕上げで内外のつながりをつくる
  2. 吉成建築・子育て夫婦の平屋|外遊びの見渡しやすさと室内の日差しを考える
  3. HAPINICE・住宅街のガレージハウス|ひさしのある勝手口を外干しと出入りに使う
  4. 3実例の違いは、仕上げ・日差し・作業場所のどこを考えたか
  5. 住宅系YouTuberはこう解説している
  6. 打ち合わせで確認したいこと

休日にデッキへ椅子を出して、子どもが遊ぶ様子を眺めたい。そんな暮らしを考えると、軒も深くしたくなるかもしれません。ただ、外で座る場所を覆いたいのか、室内へ入る日差しを調整したいのかで、図面で確かめることは違います。

今回は、室内天井と軒の素材をそろえた積水ハウス、広いデッキと日差しの調整が紹介される吉成建築、勝手口の外にひさし付きの物干し場所を計画したHAPINICEの3実例を見ていきます。軒の深さを比べるのではなく、それぞれの家で説明された役割を整理します。

実例を比べた後には、軒下で過ごすことと、外出前の準備に使うことを扱う解説も紹介します。「深い軒が欲しい」を、どこで何をしたいのかという具体的な要望に置き換えてみましょう。

積水ハウス・美術館のような平屋|軒の仕上げで内外のつながりをつくる

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室内天井と軒に同じラワン合板を使う

この平屋では、内と外のつながりを出すために、軒の仕上げをすべて室内天井と同じラワン合板にしています。動画で明確に説明されている採用理由は、日よけや雨よけではなく、素材をそろえることによる内外のつながりです。

ここから読み取れるのは、軒を考えるときには、出寸法だけでなく窓越しの見え方も検討できるということです。自宅で取り入れるなら、室内から見える天井と軒の範囲を、断面図や内観のイメージで並べて確認するとよいでしょう。

窓の開放感と、軒の仕上げの理由を分けて読む

同じ場面では、子ども部屋に掃き出し窓があり、その窓によって開放感があるとも紹介されています。一方、軒の深さや日差しの入り方、雨の日の過ごし方は、この動画の該当場面では説明されていません。窓への評価と、軒の仕上げを選んだ理由を分けて受け取る必要があります。

外に出て過ごすことだけでなく、室内にいるときに外をどう眺めたいかも、打ち合わせの題材になります。ただし、同じ素材を使う相談と、日差しや雨をどこまで遮るかの相談は別です。見た目の希望だけで、必要な軒の長さまで決めないようにしたいところです。

吉成建築・子育て夫婦の平屋|外遊びの見渡しやすさと室内の日差しを考える

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広いデッキと、子どもが遊ぶ様子を見渡せる間取り

この家では、ウッドデッキが広く取られており、会話をしながら子どもが外で遊ぶ様子を見渡せる間取りだと紹介されています。外には芝生や水道があり、夏のプール遊びも使い方として挙げられています。大人がデッキに座り、子どもが遊ぶ場面にも言及しています。

デッキを検討する際は、床面の広さだけでなく、大人が座る場所と子どもが遊ぶ場所を図面に置いてみてください。さらに、室内のどこから様子を見たいのかを指定すると、「見渡せる外まわり」という希望を具体化できます。見えることと、安全を確保できることは分けて確認しましょう。

ひさしは、夏の直射日光を室内へ入れないための工夫

デッキを紹介する場面では、夏の日差しを遮り、冬は取り込む計画も説明されています。続いて、夏に直射日光が室内へ入ると暑くなるため、ひさしを出して日光が入らないようにする設計手法だと語られています。ここで説明されるひさしの目的は、室内への日差しの調整です。

ただし、この場面からは窓の大きさや方位、ひさしの出寸法までは分かりません。また、夏冬の室温を測定して効果を示しているわけではありません。採用した考え方は参考になりますが、自宅に必要な寸法の見本としては扱えません。

デッキの日陰と、室内への日差しは別々に確認する

この家では、広いデッキの使い方と、ひさしによる室内の日差し調整が続けて紹介されています。ただし、デッキのどこまでがひさしで覆われるか、雨の日にも使う計画なのかは、この場面では確認できません。

自宅の打ち合わせでは、室内に入れたくない日差しと、デッキで日陰にしたい場所を分けて示すのがおすすめです。窓にできる影だけでなく、椅子を置く位置にも印を付け、使いたい季節や時間帯にどうなるかを確認しましょう。

HAPINICE・住宅街のガレージハウス|ひさしのある勝手口を外干しと出入りに使う

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勝手口の外に、ひさし付きの物干し場所を計画

この家では、ガレージへつながる勝手口の外を、洗濯物を干せる場所として計画しています。撮影時点では物干しはまだ付いておらず、今後取り付けることで使えるという説明です。ひさしが出ていることも紹介され、雨よけとしての役割が語られています。

外干しをしたいなら、物干しの位置だけでなく、洗濯物を持って出る扉と、干すときに立つ位置まで図面に入れて確認したいところです。動画の雨よけの説明を、どんな雨でもぬれないという保証に置き換えず、対応できる範囲を設計側に確かめましょう。

雨よけとは別に、道路からの見え方にも配慮

物干し予定場所は、前面道路から見られないような位置だとも説明されています。住宅街では、外から洗濯物を見られないようにすることがポイントだという話が続きます。雨よけはひさしの役割ですが、視線への配慮は物干し場所の位置についての説明です。

ここから読み取れるのは、ひさしを付けるだけで外干しの条件がそろうわけではないということです。雨を避けたい範囲と、人から見られたくない範囲を別々に図面へ書き込み、扉・物干し・道路の位置関係を確認すると、相談が具体的になります。

同じ勝手口を、汚れた帰宅や買い物にも使う

この勝手口は、洗濯のためだけの出入口ではありません。子どもが泥遊びで汚れたときに、そのまま脱衣室へ入り、入浴できる動線としても紹介されています。また、買ってきた物を冷蔵庫へ運ぶ使い方も説明されています。

自宅でも複数の用途を重ねたいなら、洗濯物を干した状態で人や買い物袋が通れるかを確認してください。外で長くくつろぐ予定がなくても、毎日の出入りや家事に使う場所として、どの扉の外に雨よけが必要かを考える余地があります。

3実例の違いは、仕上げ・日差し・作業場所のどこを考えたか

積水ハウスの実例は、室内天井と軒の素材をそろえて内外のつながりをつくっています。吉成建築の実例は、外遊びを見渡せる間取りや広いデッキとともに、ひさしで室内の日差しを調整する計画を紹介しています。前者は仕上げの採用理由、後者は日差しを遮る理由が明確です。

HAPINICEの実例では、ひさしを物干し予定場所の雨よけとして説明しています。道路からの見え方には場所の選び方で配慮し、そこへ出る勝手口を帰宅や買い物にも使う計画です。ひさしの役割と、その周囲の配置が受け持つ役割を区別できます。

3実例とも、この場面では軒やひさしの出寸法を確認できません。そのため、どの家の軒が深いか、どの寸法なら日差しや雨を十分に遮れるかを比較することはできません。

自宅では、窓からどう見せたいか、室内へどの日差しを入れたいか、外のどこで何をしたいかを先に整理しましょう。ひとつの軒ですべてを解決できると決めず、目的ごとに必要な位置と範囲を確かめるのが、これらの実例を生かす見方です。

住宅系YouTuberはこう解説している

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少し雨が降っても過ごしてほしい、という商品計画

この商品解説では、南側に軒を出し、その下で少し雨が降っても心地よく過ごしてほしいという考え方が紹介されています。ウッドデッキが付くことも説明され、軒下とデッキを組み合わせた過ごし方を提案しています。これは紹介商品の説明であり、すべての軒下で同じ使い方ができるという話ではありません。

室内の日差しを調整することに加え、軒の下を人が過ごす場所として考える視点です。雨の日にも座りたいなら、屋根で覆う床の範囲と、実際に椅子を置く場所を重ねて確認しましょう。

デッキを広げる相談と、軒の範囲を確かめる相談

同じ場面では、希望に応じてデッキを延長したり、バーベキューができるように加工したりできるとも紹介されています。ただし、延長部分まで軒で覆われるかどうかは、この場面では説明されていません。

自宅の要望も、「デッキを広くしたい」と「雨を避けて使える場所が欲しい」に分けて伝えるとよいでしょう。座る、食事をするなどの使い方を決めたうえで、床と軒をそれぞれどこまで設けるかを相談できます。

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傘をさすまでの動作を雨から守る

この解説では、軒下の利便性として、雨にぬれずに傘をさしたり、作業したりできることを挙げています。長時間くつろぐ場所とは違い、外へ出る前の短い動作にも軒下の使い道があるという評価です。

玄関や勝手口を検討するときは、扉から出てすぐ歩き始めるとは限らないことも考えてみてください。傘を開く位置を図面に置き、扉の開閉と重ならないか、その位置まで雨よけを設けられるかを確認したいところです。

ベビーカーを広げる場所として考える

子どもがいる家庭の使い方として、軒下でベビーカーを広げ、外へ連れて行く準備をする場面も挙げられています。個別住宅の採用理由ではなく、軒下でできる動作の提案としての発言です。

この使い方を希望するなら、普段使うベビーカーを広げた寸法と、大人が立つ位置を伝えましょう。「軒下があるか」だけでなく、そこで準備をしてから出発できるかまで確かめると、必要な広さや位置を相談しやすくなります。

打ち合わせで確認したいこと

  • 室内天井と軒の仕上げをそろえたい場合、どの部屋のどの位置から両方が見えますか。
  • デッキで大人が座る場所と子どもが遊ぶ場所を、室内のどこから見渡したいですか。
  • ひさしを設ける窓はどの方位にあり、夏に遮りたい日差しと冬に取り込みたい日差しを、図面で確認できますか。
  • デッキで日陰にしたい椅子の位置は、使う季節や時間帯にどの程度覆われますか。
  • デッキを延長する場合、軒で覆われる範囲と覆われない範囲はどこですか。
  • 外干しをする場合、洗濯物と作業中の人のどちらまで雨よけの範囲に入りますか。どのような雨では取り込む必要がありますか。
  • 物干し予定場所は道路からどう見えますか。また、洗濯物を干した状態でも勝手口から人や買い物袋が通れますか。
  • 傘を開く場所は扉の開閉と重なりませんか。その位置まで雨よけを設けられますか。
  • ベビーカーを軒下で広げるなら、本体と準備する大人の立ち位置を確保できますか。

軒やひさしは、深さだけでなく、その下と室内で何をしたいかから考えたいものです。まずは日差しを調整する窓、座る場所、作業する場所を図面に書き込んでみてください。関連する実例を見る際も、軒の形だけでなく、窓や出入口、その下での動作を一緒にたどると、自宅で必要な役割を整理しやすくなります。

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