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注文住宅のコンセントはどこに付ける?2実例で見る、使う家電と動作からの決め方

HOUSE TAG編集部 · 公開
注文住宅のコンセント位置を、図面と住宅設備を見ながら検討する様子
この記事の内容
  1. ONLY YOU HOME|ランドリーで洗う・干す・たたむを一か所に寄せる
  2. デザイエ|寝室で充電しながら置く場所まで含めて考える
  3. 2つの実例を比べると、コンセントの位置は『その場で何を完結させたいか』で変わる
  4. 住宅系YouTuberはこう解説している
  5. 打ち合わせで確認したいこと

コンセント計画は、各部屋に何カ所付けるかだけで考えると決めきれません。実際には、洗濯機の前でどこまで作業を終えたいか、ベッドに入ってから何を手元に置きたいかで、必要な位置は変わります。

今回の2実例でも、ひとつはランドリーで洗濯まわりの動きを一か所に寄せるため、もうひとつは寝室でスマホを充電しながら置くために、コンセントの位置を決めていました。

同じ『コンセントがある』でも、家電の置き場所を先に決めたのか、使っている最中の手の動きまで含めて考えたのかで、計画の仕方は変わります。

ONLY YOU HOME|ランドリーで洗う・干す・たたむを一か所に寄せる

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ランドリーの中で、洗濯機置き場とコンセントを動作の流れに組み込む

この家では、ランドリースペースについて『ここにせんざんきが置けるようになってますね』『水道とコンセントがあります』と説明されています。コンセントは壁の余白に付いているというより、まず洗濯機をここで使う前提があり、そのための設備として水道と一緒に計画されていました。

続けて、その場で『ここで洗濯して』『上で干して』『ここでたためて収納もできる』という流れが語られています。字幕には乱れがあるものの、洗う、干す、たたむ、収納するまでをランドリー周辺で連続させる考え方は確認できます。ここで分かるのは、コンセント単体ではなく、洗濯家電を中心に作業をまとめる配置だという点までです。

コンセント計画として見ると、この実例のポイントは『家電を使う場所』と『その後の手作業が続く場所』を切り離していないことです。洗濯機の近くに電源があっても、干す場所やたたむ場所が遠ければ、結局は洗濯物を持って移動する回数が増えます。逆に、このように一連の動作が寄っていれば、コンセントの位置は生活動線の一部として意味を持ちます。

コンセントの数より先に、『その場で何を終えたいか』を決めている

このランドリーでは、洗濯機を置けることだけでなく、上部に干せること、近くでたためること、さらに収納までできることが一続きで紹介されています。つまり電源の有無は、単に機器を動かすためではなく、洗濯の工程をその場で完結させるための一部として扱われていました。

ここから読み取れるのは、コンセントの位置を決める前に『その家電を使ったあと、人がどこへ動くか』まで考えているということです。注文住宅でありがちなのは、洗面脱衣室にとりあえず付けておくことですが、それだけでは洗濯動線に合うとは限りません。洗う場所の近くで干したいのか、乾いたあとにどこでたたみたいのかまで整理すると、必要な場所が見えやすくなります。

自宅で考えるなら、家電の置き場と作業面・収納の距離を一緒に見る

この実例では、ランドリーで複数の動作をつなげる前提が字幕で確認できます。一方で、コンセントの高さや口数、乾燥機やアイロンまで想定しているかまでは、この場面だけでは分かりません。

打ち合わせでは、洗濯機の位置だけで満足せず、その前後の動きも図面に落とし込みたいところです。例えば、洗濯機の扉を開けたままでも人が立てるか、干すバーやカウンターとぶつからないか、収納へしまう動線が短いかを一緒に確認すると、ただ『コンセントを付けた』で終わりにくくなります。

デザイエ|寝室で充電しながら置く場所まで含めて考える

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ベッド横の不便を減らすため、置き場とコンセントをセットでつくる

この家の寝室では、『スマホとか置きたいということだったので壁のところにコンセント』『置けるようなスペースを取ってます』と説明されています。ここでは、充電できることだけでなく、置き場所まで同時に確保しているのが特徴です。

さらに案内役が、『ベッド置いた時にスマホを充電しながら』『ベッドの横に置いちゃうと転げ落ちたりとか邪魔だったりもする』と補足しています。寝室のコンセント位置は、壁に空きがあるかどうかではなく、横になってからスマホをどう扱うかという実際の動作から決められていました。

コンセント計画というと数の話になりがちですが、この実例では『充電する』『一時的に置く』『落とさない』『通路の邪魔にしない』がひとまとまりで考えられています。つまり、必要なのは電源そのものより、家電や小物の居場所を含めた使い方の設計です。

寝室では、見た目だけでなく夜の手の届き方が位置を左右する

この場面では、腰壁まわりの素材や見付けを薄くしてスタイリッシュに見せる工夫も紹介されています。また、コンセントの色をクロスのイメージに合わせているとも語られています。寝室のコンセントは、使いやすさだけでなく、仕上がりの見え方まで含めて整えられていました。

ただし、この実例でより重要なのは、見た目の統一より先に『どこへ置くと邪魔か』『どこなら落ちにくいか』が言葉で示されている点です。枕元のコンセントは、ただベッド近くにあれば便利というものではありません。ベッドフレーム、サイドテーブル、壁の立ち上がりなどと一緒に考えないと、充電はできても置き場所が定まらないことがあります。

自宅で考えるなら、充電する物と寝る向きまで先に決めておきたい

この寝室では、スマホを置きたいという要望、壁のコンセント、置けるスペース、ベッド横だと邪魔になりやすいことが一連で確認できます。一方で、左右どちら側にどれだけ必要か、照明や他の機器と併用するかまでは、この字幕だけでは確定できません。

そのため打ち合わせでは、『スマホを充電する』だけでなく、誰がどちら側で寝るか、時計や加湿器も近くに置くか、配線を見せたくないかまで具体的に伝えると検討しやすくなります。寝室のコンセントは後から延長コードで対応しやすそうに見えますが、毎晩使う場所ほど、最初に置き場まで決めておいたほうが暮らしに合いやすくなります。

2つの実例を比べると、コンセントの位置は『その場で何を完結させたいか』で変わる

ONLY YOU HOMEの実例では、ランドリーに洗濯機置き場と水道・コンセントがあり、その場で干す、たたむ、収納する流れまでまとめて説明されています。デザイエの実例では、寝室でスマホを充電しながら置くために、壁のコンセントと置けるスペースを一緒に設けていました。

前者が優先していたのは、家事動線を一か所に寄せることです。後者が優先していたのは、ベッド周りで物が邪魔にならず、落ちにくく、手元で扱いやすいことです。どちらも『とりあえず壁に付ける』計画ではなく、家電や小物を使う場面から位置を決めています。

つまり、注文住宅のコンセント計画では、部屋名ごとの標準数よりも、まず使う物を書き出し、その物をどこに置き、使ったあと何をするかまで並べてみるほうが考えやすくなります。洗濯機のように作業の起点になる家電もあれば、スマホのように置き場とセットで考えたほうがいい物もあります。

今回の2実例だけで家全体の正解を決めることはできませんが、少なくともコンセント位置は『家電がある部屋』ではなく『家電をどう使うか』から考えると整理しやすい、という違いは見えてきます。

住宅系YouTuberはこう解説している

ルームツアーとは別に、住宅系YouTubeでは次のような解説があります。

家づくり せやま大学【ちょうどいい塩梅の家づくり】|家具の配置とコンセント

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この動画では、コンセントで失敗する例として、コンセントの前に家具が来て使えなくなることや、机を置いて電気をつなぎたいのに近くにコンセントがなく、延長コードを使うことになる場面が挙げられています。また、『とにかくね、家具の配置気をつけてください』とも話しています。コンセントの位置は、先に置く家具との関係を見ながら決める説明です。

打ち合わせで確認したいこと

  • ランドリーでは、洗濯機の近くで干す・たたむ・収納するまで終えたいですか。それとも別の場所へ運ぶ前提ですか。
  • 洗濯機の前で人が立つ向きと、扉を開けた状態での動線まで図面で確認できていますか。
  • ランドリーのコンセントは、洗濯機以外に今後使う物まで想定できていますか。ここで確認できない機器があるなら、追加予定を伝えられますか。
  • 寝室では、誰がどちら側で寝て、スマホをどこに置いて充電したいかまで決まっていますか。
  • ベッド横に物を直置きすると邪魔になる物は何ですか。スマホ以外に時計、加湿器、照明などもありますか。
  • 枕元のコンセントは、充電だけでなく『置き場所』とセットで考えられていますか。
  • コンセントの位置を決める前に、延長コードで対応したくない場所を家族で洗い出せていますか。
  • 各部屋の標準数を増やすより先に、毎日使う家電の定位置と使う姿勢を設計側へ伝えられていますか。
  • 見た目を整えたい場所では、コンセントの色や周囲の仕上げまで合わせる必要があるか確認しましたか。

コンセントは、数より先に使う場面を決めたほうが位置を選びやすくなります。ランドリーなら洗濯の流れ、寝室なら充電しながら置く動き。今回の2実例のように、家電そのものではなく、その前後の手の動きまで言葉にできると、図面で確認すべき点も具体的になります。

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