HOUSE TAG JOURNAL

スロップシンクは必要?汚れ物・つけ置き・動線から考える

HOUSE TAG編集部 · 公開
この記事の内容
  1. セキスイハイム・夜に洗濯する平屋|家族の汚れ物をつけ置きする場所
  2. エスコネクト・家事をキッチン周辺にまとめた家|手洗いから脱水へつなぐ
  3. デザイエ・和歌山県橋本市の家|濡れた衣類を運ばず、その場で干す
  4. 3実例の違いは、つけ置き・脱水・物干しのどこをつなぐか
  5. 住宅系YouTuberはこう解説している
  6. 打ち合わせで確認したいこと

夕食中に服へケチャップが付いた。洗濯機に入れる前に少し洗いたいけれど、洗面で洗った後、濡れた服をどこへ持っていくでしょうか。ランドリールームにスロップシンクがあれば便利そう。でも、付けるかどうかは、洗う場所だけでなく、その後の動きまで考えて決めたいところです。

今回紹介するのは、セキスイハイム、エスコネクト、デザイエの3実例です。家族の汚れ物をつけ置きしている家、手洗いから脱水へ進む使い方を紹介する家、洗った物を濡れたまま運ばず干せる点を評価する家。同じ設備でも、説明の中心となる作業が異なります。

セキスイハイム・夜に洗濯する平屋|家族の汚れ物をつけ置きする場所

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夜に洗って干すランドリールームに設ける

この平屋では、脱衣所の隣にランドリールームがあります。洗濯は夜にすることが多く、夜に干して除湿機を使うと、朝にはおおむね乾いていると紹介されています。そのランドリールームにスロップシンクを設けています。

ここから読み取れるのは、スロップシンクが、普段から洗濯物を扱う部屋の中にあることです。自宅に置き換えるなら、まず洗濯をする時間帯と、その前に汚れ物をどう扱っているかを整理してみましょう。夜にまとめて洗うとしても、つけ置きをいつ始めたいかは別に考えたい点です。

便利さとして挙がるのは、家族の汚れ物のつけ置き

スロップシンクについては、子どもたちや夫の汚れ物をつけ置きできて便利だと説明されています。具体的な用途が、家族の衣類のつけ置きとして示されている実例です。ただし、つけ置きの頻度や、その後にどの順番で洗濯するかまでは説明されていません。

判断の出発点にしたいのは、家で繰り返し出る「つけ置きしたい物」があるかどうかです。 今使っている洗い場で足りているのか、つけ置きのために別の場所が欲しいのかを分けてみてください。設備の便利そうな印象より、具体的な衣類と使う場面を挙げるほうが、採用する理由を整理できます。

アイロンと衣類収納も、洗う場所の先にある

ランドリールームには可動棚収納とカウンターがあり、カウンターはアイロンをかけるときに使っています。隣はファミリークローゼットです。今シーズンの衣類は掛けて、オフシーズンの衣類はケースに入れて収納し、ランドリーの隣にあることを家事のしやすさとして評価しています。

つけ置きの場所を考える際も、図面では干す場所、アイロンをかける場所、しまう場所までたどってみましょう。この家の収納方法をそのまま取り入れる必要はありません。自宅では掛けて戻す物が多いのか、畳む物が多いのかによって、シンクの先に用意したい作業場所も検討できます。

エスコネクト・家事をキッチン周辺にまとめた家|手洗いから脱水へつなぐ

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つけ置きや泥汚れへの対応を、洗濯の近くに置く

この家では、キッチン周辺に家事に関わる場所をまとめる配置が紹介されています。その流れでスロップシンクが登場し、つけ置き洗いや、子どもが泥で汚した物を洗う使い方が例示されます。続けて脱水に進めることが説明され、設備同士の近さが評価されています。

ここで紹介されているのは、想定される使い方です。この家の子どもが実際に泥汚れの衣類を持ち帰っているという使用実績ではありません。参考にするなら、自分の家で手洗いが必要な物を挙げ、その後は洗濯機で洗うのか、脱水へ進むのかを具体化したいところです。

乾燥後に畳む場所まで、同じ場で考える

洗濯機については乾燥機能付きと説明され、基本的には乾燥が終わったら、その場で畳む使い方が紹介されています。また、収納を置けば下着類をしまえることや、バスタオルを置く案も話されています。これらは、収納済みの暮らしの報告ではなく、使い方の提案です。

この実例で見たいのは、シンクで洗う作業と、その次の作業を一緒に計画している点です。 手洗いする場所だけを決めるのではなく、洗濯機へ移す、乾燥させる、取り出して畳むという順に図面をたどってみてください。普段の洗濯と手洗いが必要な物を分けて考えると、それぞれに必要な行き先を整理できます。

衣類収納は、紹介の後半まで含めて見る

途中では、乾いた服を収納へ持っていく必要があると説明されます。ただし、紹介はそこで終わりません。続いて衣類収納が示され、その位置関係について、洗濯と収納がほぼ同じ部屋で完結できると評価されています。この家を、衣類収納が遠い実例と捉えるのは適切ではありません。

ここから考えたいのは、作業場所と収納が同じ区画かどうかだけでなく、実際にどの経路で戻すかです。スロップシンクを設けても、すべての衣類をその足元に収納する必要はありません。タオルや下着を置く場所と、それ以外の服を戻す場所を分け、洗った後の動きを確認しましょう。

デザイエ・和歌山県橋本市の家|濡れた衣類を運ばず、その場で干す

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食べこぼしを手洗いし、洗濯機か物干しへ進む

この家では、キッチンの裏へ回るとランドリースペースがある配置を紹介しています。スロップシンクの使い方として挙がるのは、ケチャップなどの食べこぼしが付いた衣類を持ってきて手洗いする場面です。その後は洗濯機に入れる、またはそのまま干すという流れが説明されています。

ここから読み取れるのは、洗った後の行き先を一つに限定していないことです。自宅でも、食べこぼしの部分を洗ってから洗濯機へ入れる物と、手洗いして干す物を分けてみましょう。何を洗うかだけでなく、次に何をするかまで伝えると、シンクの位置を相談しやすくなります。

洗面で洗ってから、濡れたまま運ぶ手間を考える

動画では、洗面で洗った場合は、水を含んだ状態の衣類をランドリーまで運ぶことになると説明しています。それに対し、ここで洗ってすぐ干せる点が評価されています。つけ置きと手洗いができ、同じランドリースペースで洗濯し、干し、乾いた物を畳む使い方も紹介されています。

この比較で焦点になるのは、洗えるかどうかだけでなく、洗った物をどこまで運ぶかです。 洗面台で手洗いする案を考えているなら、そこから洗濯機や物干しまでの経路も確認してください。今の洗い場を使い続ける案と、ランドリーにシンクを設ける案を、同じ作業の順序で比べてみましょう。

入浴中の入口と、乾いた後の戻し先も確かめる

クローゼットへの最短経路として紹介されるのは、脱衣所を通り、扉を開けて進む道です。一方、脱衣所とランドリーは扉で分かれています。誰かが入浴しているときの経路として、玄関から入ったところの洗面・トイレの横から、ランドリーへつながる別の入口も紹介されています。

洗いたい物が出たときにランドリーへ入る道と、乾いた物をクローゼットへ戻す道は、分けて確かめたい点です。入浴中にも手洗いやつけ置きをしたいなら、脱衣所を通らない入口が必要かを相談しましょう。シンクと洗濯機の近さに加え、その場所へ入る経路も採用判断に含められます。

3実例の違いは、つけ置き・脱水・物干しのどこをつなぐか

セキスイハイムの平屋では、家族の汚れ物をつけ置きできることが実際の便利さとして語られています。夜に洗って干すランドリールームにシンクがあり、アイロン用のカウンターと、隣のファミリークローゼットも紹介されています。

エスコネクトの家では、つけ置きや泥汚れへの対応から脱水へ進む使い方が例示されています。乾燥後はその場で畳み、後半に紹介される衣類収納まで含めて、近い範囲で洗濯を進められる位置関係が評価されています。

デザイエの家では、食べこぼしを手洗いした後、洗濯機に入れるか、そのまま干す使い方が説明されています。特に評価されているのは、洗面で洗った衣類を濡れたまま運ぶのではなく、ランドリーで洗ってすぐ干せる点です。

3実例を参考にするなら、まず困っている作業を絞りましょう。つけ置き場所が欲しいのか、手洗い後すぐ脱水したいのか、干す場所まで運びたくないのか。そのうえで、今の洗い場を使う案でも解決できるかを比較すると、自宅でスロップシンクを設ける理由が具体的になります。

住宅系YouTuberはこう解説している

ラクジュ建築と不動産|干す場所を、一室に集めないという選択肢

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ラクジュ建築と不動産の解説では、高性能な住宅なら各空間で洗濯物を乾かせるという見方を前提に、専用のランドリールームが必要かを問いかけています。具体案の一つが、子どもの洗濯物を子どもの部屋で干す方法です。これは同チャンネルの提案であり、どの住宅でも同じように乾くことを保証するものではありません。

スロップシンクそのものの要不要を述べた解説ではありませんが、洗った後の行き先を考える補足になります。洗う場所と干す場所を集めたいのか、使う部屋の近くで干したいのか。別々にする案なら、手洗い後の衣類をどう運ぶかまで含めて検討してください。

打ち合わせで確認したいこと

  • つけ置きしたい物は具体的に何か。どのくらいの頻度で出るか。
  • 夜にまとめて洗濯する場合、つけ置きはいつ始め、いつ洗濯機へ移したいか。
  • 泥汚れや食べこぼしを手洗いした後、洗濯機で洗う物、脱水へ進める物、そのまま干す物はそれぞれ何か。
  • 洗面台で手洗いする案では、濡れた衣類をどの経路で洗濯機や物干しへ運ぶことになるか。
  • スロップシンクを設ける案では、洗濯機へ移す動きと、物干しへ掛ける動きを図面上でどうつなぐか。
  • 乾いた衣類を畳む場所、アイロンをかける場所、掛けて収納する場所はどこにするか。
  • タオルや下着と、それ以外の衣類をどこへ戻すか。ランドリーから各収納までの経路はどうなるか。
  • 家族の入浴中にも手洗いやつけ置きをしたいか。その場合、脱衣所を通らずランドリーへ入れるか。

スロップシンクは、家族の汚れ物と、その後の作業をつなぐ設備として考えてみてください。何を洗い、どこへ移すのかを図面に書き込むと、必要な理由も、別の洗い場で足りる理由も整理できます。紹介した実例ページでも、シンク単体ではなく、洗濯機・物干し・収納へのつながりを見比べてみましょう。

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