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リビングとテラスはどうつなぐ?3実例で見る外観・排水・動線の考え方

HOUSE TAG編集部 · 公開
この記事の内容
  1. ホームランディック一級建築士事務所で紹介された中庭テラスの家|大開口を見せすぎず、段差の少ないつながりをつくる
  2. ホームランディック一級建築士事務所で紹介された都市型パッシブデザイン住宅|南面を整えながら、リビングとダイニングの間にテラスを置く
  3. エスコネの30坪1階完結の家|庭で過ごす動きをキッチンの近さで支える
  4. 3つの家を比べると、同じ『つながるテラス』でも楽にしたいことが違う
  5. 打ち合わせで確認したいこと

休日の昼にリビングの窓を開けて、そのままテラスに出る。そんな暮らしを思い描くと、大きな開口で室内と外をつなげたくなります。

ただ、いざ図面で考え始めると、出やすさだけでは決まりません。正面の外観をどう見せるか、段差を抑えたいときに雨水をどう逃がすか、食事やくつろぎのときにどの部屋から使いたいかまで、一緒に整理する必要があります。

今回の3実例では、中庭側の大開口を正面から見えにくくした家、南面の見せ方を整えながらリビングとダイニングの間にテラスを置いた家、キッチンからの運びやすさを重視して庭につなげた家が確認できます。

同じ『リビングとテラスをつなぐ』計画でも、優先したことはそれぞれ違います。大きな窓があるかどうかではなく、なぜその位置と納まりにしたのかを実例ごとに見ていきます。

ホームランディック一級建築士事務所で紹介された中庭テラスの家|大開口を見せすぎず、段差の少ないつながりをつくる

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大きな掃き出し窓を、正面の主役にしない

この家では、リビングに大きな掃き出し窓があり、そこからテラスへ出られるようになっています。同じ場面で、窓つなぎで見える柱を黒く塗っているため、一体感と開放感があるとも説明されていました。

そのうえで特徴的なのが、外からの見え方です。動画では、正面が壁になっているため、この掃き出し窓が外観から見えなくなり、それですっきりした見え方になっていると語られています。外から見ると南面に窓が少ないように見えるのに、室内は明るい、という流れで紹介されていました。

ここから読み取れるのは、『大きく開く窓がほしい』ことと、『その窓を正面で見せたい』ことは別だという点です。道路側の立面を整えたいなら、開口の大きさだけでなく、どの方向からどう見えるかまでセットで検討したいところです。

段差を減らしたいなら、排水の逃げ先まで決める

同じ場面では、テラスまわりの排水の考え方も具体的に説明されています。タイル貼りのテラスで、サッシまわりに段差を付けたくない場合は排水の仕方に悩みやすい前提があり、この家ではテラスの四方に砂利を敷き、そこへ排水が落ちるよう計画しているとのことでした。

さらに映像では、勾配が付いていて、雨がそちらへ流れ、外へ排水されるようにしていると紹介されています。テラスはタイル貼りで、外壁と同じ仕上げを使っている部分も語られており、見た目の連続感と排水計画が切り離されずに説明されている実例です。

段差の少ない納まりに惹かれるなら、仕上がりの見た目だけで判断せず、雨の日に水がどこへ集まり、どこへ流れるのかを確認したいところです。サッシ際は、使いやすさと雨仕舞いを一緒に考える必要がある部分です。

中庭の条件があるから、窓まわりの前提も変わる

この家では、テラス側が中庭で、プライバシーを確保できていることも説明されています。そのため、掃き出し窓にはカーテンを付けず、レールも設けていない状態だと紹介されていました。

さらに、周囲の目を気にしなくてよいことに加え、カーテンがない方がほこりの面では楽だという話も出ています。大開口をすっきり見せる工夫は、窓そのものの納まりだけでなく、どんな視線条件で成り立つかとも結び付いています。

参考にするなら、『カーテンなしにしたい』ではなく、『同じように視線を整理できるか』を先に確かめたいところです。中庭で成立している前提を、そのまま道路沿いや隣家が近い敷地へ移せるとは限りません。

ホームランディック一級建築士事務所で紹介された都市型パッシブデザイン住宅|南面を整えながら、リビングとダイニングの間にテラスを置く

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南面は『勝負の場所』として納まりまで整える

この家では、南面の見え方が強く意識されています。動画では、南面の窓の外に外付けブラインドがあり、外観のアクセントにもなると説明されています。

同時に、そのブラインドが隠れるような納まりにしていることも語られていました。さらに、『南面だけしかほとんど見えない』ので、そこが勝負の場所だという説明もあります。よく見える面だからこそ、開口部だけでなく周辺の納まりまで整えていることが分かります。

ここから読み取りたいのは、テラスまわりの開口は『窓を付けるかどうか』だけで終わらないということです。外付けの部材をどう見せるか、隠すかまで含めて南面を考えると、完成後の印象を想像しやすくなります。

目線を受けにくくしながら、落ち着いて過ごせるようにする

この家では、外付けブラインドは日差しの調整だけでなく、目線の整理にも関わっています。動画では、今も2階建ての家が建っているため、目線にさらされるより、隠しながら落ち着いた空間で過ごせる方がよいという話が出ていました。

つまり、南面の工夫は外観のためだけではありません。よく見える面を整えながら、室内側では視線を受けにくくして過ごしやすさを支える、という二つの狙いが重なっています。

リビングと外をつなぐ計画を考えるときは、昼の採光だけでなく、周囲の建物や将来の環境変化も含めて見ておくと判断しやすくなります。開放感を優先したつもりが、結局ずっと閉じたままになるなら、使い方とのずれが出やすいからです。

テラスをリビングとダイニングの真ん中に置く

この家のテラススペースは、リビングともダイニングともつながる位置にあり、動画では『ちょうど真ん中』にあると説明されています。単にリビング前の外部空間にするのではなく、食事の場所とくつろぐ場所の両方から使える中間点として置いている構成です。

あわせて、窓の数をかなり減らしながら、光がどこにでも届けられるような配置構成にしたとも語られていました。開口を増やすより、どこにどう光を届けるかを組み立てたうえで、テラスの位置も決めていることが分かります。

ここから考えたいのは、テラスをソファ側だけの場所にするのか、食事の延長にも使うのかという違いです。ダイニングとの関係までそろえると、外とのつながり方はかなり変わります。

エスコネの30坪1階完結の家|庭で過ごす動きをキッチンの近さで支える

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テラスは、家族で集まる場面を見込んで計画する

この家では、リビングと外のテラスをつなげる窓が紹介されています。その説明の出発点になっているのは、家の中だけでなく庭でもバーベキューをしたいという暮らし方です。

さらに、親御さんたちも家に遊びに来て、家族でバーベキューを楽しむ場面が語られていました。テラスは、単に外へ出るための余白ではなく、人が集まる時間を想定した場所として扱われています。

ここから読み取れるのは、『テラスが欲しい』より先に、『そこで誰と何をしたいか』をはっきりさせることの大切さです。くつろぐ場所なのか、食事や来客に使う場所なのかで、よい位置関係は変わります。

リビングとの連続だけでなく、料理を外へ運びやすくする

この家で特徴的なのは、テラスがキッチンからも近い位置に置かれている点です。動画では、中で調理したものや、刻んだ野菜を外に持っていくときに使う動作を見込んで、この位置にしていると説明されています。

つまり、このテラスはリビングから眺めるだけの場所ではなく、室内で準備したものを外へ出す動きまで含めて考えられています。リビングとのつながりだけでなく、料理を外へ運びやすいキッチンとの距離まで含めて場所が決まっている実例です。

庭で食事をすることが多いなら、リビングからの最短距離だけでなく、何を何度運ぶかも打ち合わせで伝えたいところです。食器や飲み物、下ごしらえした食材の動きが多い家では、この近さが効いてきます。

タイル仕上げにして、外の居場所として性格を与える

説明では、最終的にタイルを貼ったテラスになる予定で、素材が一つ増えることで見栄えが変わるとも語られていました。ここで確認できるのは、テラスを庭の一部としてだけでなく、仕上げを持った居場所として整えようとしていることです。

もちろん、素材だけで使いやすさが決まるわけではありません。ただ、外で過ごす時間を増やしたいなら、どこまでを室内の延長として整えたいかは考えておきたい点です。掃除のしやすさを優先するのか、見た目の印象を重視するのかでも、選び方は変わります。

3つの家を比べると、同じ『つながるテラス』でも楽にしたいことが違う

ホームランディック一級建築士事務所で紹介された中庭テラスの家は、大きな掃き出し窓を設けながら正面の外観からは見えにくくし、段差を抑えたサッシまわりでは四方の砂利と勾配で排水を考えていました。

ホームランディック一級建築士事務所で紹介された都市型パッシブデザイン住宅は、南面を『勝負の場所』として整え、外付けブラインドの納まりや視線への配慮とあわせて、テラスをリビングとダイニングの真ん中に置いています。

エスコネの30坪1階完結の家は、家族で庭時間を楽しむことを前提に、キッチンで準備したものを外へ運びやすい位置にテラスを置いていました。

つまり、外観をすっきり見せたい家、雨水処理まで含めてフラットにつなげたい家、外での食事や集まりをしやすくしたい家では、同じテラスでも優先順位が違います。

自宅で考えるときは、『大きな窓が欲しい』を出発点にするより、『何を楽にしたいか』を先に整理する方が選びやすくなります。外からの見え方なのか、雨の日の納まりなのか、料理を運ぶ距離なのかで、図面で確認すべき場所が変わるからです。

打ち合わせで確認したいこと

  • テラスは、くつろぐ場として使いたいですか。それとも食事や来客が中心ですか。
  • 大きな開口は、道路側や正面の外観から見せたいですか。できれば隠したいですか。
  • 室内とテラスの段差を抑えたい場合、サッシ際の勾配と水の逃げ先はどう計画しますか。
  • リビングだけでなく、ダイニングやキッチンからも出入りしたいですか。
  • 昼と夜で、隣地や道路からの視線はどう変わりますか。窓まわりは何で整えますか。
  • 外へ運ぶ物は何が多いですか。料理、食器、飲み物、子どもの遊び道具のどれが中心ですか。

リビングとテラスのつながりは、開口の大きさだけでは決まりません。外観をどう見せるか、雨水をどう逃がすか、どの部屋からどんな動きで使うかまでそろえて初めて、その家に合う形になります。実例をまねる前に、『なぜその配置なのか』を自分の暮らしに引きつけて考えることが、打ち合わせの近道です。

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