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トイレの手洗いは中と外、どちらが使いやすい?1実例で考える「外で兼用」の条件

HOUSE TAG編集部 · 公開
トイレの手洗いは中と外、どちらが使いやすい?1実例で考える「外で兼用」の条件について、図面と住宅設備を見ながら配置を検討する様子
この記事の内容
  1. 有限会社北山建築・玄関動線上に手洗いを置いた一邸|帰宅後とトイレ後を兼用する
  2. この一邸から考える、外手洗いの成立条件と判断の限界
  3. 打ち合わせで確認したいこと

トイレから出て手を洗う場所を、帰宅した家族も使う。そんな兼用を考えると、手洗いは外にまとめたくなります。一方で、来客にはどこを案内するのか、掃除はどこまで必要なのかも気になるところです。中か外かを決める前に、誰が、いつ、どの道を通って使うのかを整理してみませんか。

今回取り上げるのは、有限会社北山建築の1実例です。トイレ内には手洗いを設けず、玄関からの動線上に置いた手洗いを、帰宅後とトイレ後で兼用しています。動画では、手洗いを習慣にしたいという意図と、コンパクトな設備を選んだ際の特徴が説明されています。

この一邸を手がかりに、外手洗いが候補になる条件を考えます。中と外の優劣を決めるのではなく、兼用する用途、そこまでの移動、掃除や来客時に確かめたいことを分けて見ていきます。

有限会社北山建築・玄関動線上に手洗いを置いた一邸|帰宅後とトイレ後を兼用する

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トイレ内には付けず、外側の手洗いに二つの用途を持たせる

トイレを紹介する場面では、室内には手洗いを付けていないと説明されています。その代わりに外側の手洗いを使い、帰宅したときとトイレを使ったあとで兼用する計画です。動画内では、トイレとの距離についても、このくらいなら一緒に使えるという評価が語られています。

ここから読み取れるのは、手洗いを単にトイレの外へ移したのではなく、帰宅時にも使う設備として位置を決めていることです。自宅で検討するときも、まず「トイレ後だけに使うのか」「帰宅後にも使いたいのか」を分けましょう。同じ外手洗いでも、想定する用途によって候補の場所は変わります。

なお、ここで確認できる兼用は、帰宅後とトイレ後の手洗いです。洗顔や歯磨きなど、日常の身支度までこの設備にまとめるとは説明されていません。

帰宅してすぐ通る場所に置くことが、配置の理由だった

配置の理由として挙げられているのは、帰宅時の手洗いを習慣にしたいという考えです。玄関の奥にある洗面所まで行くのは大変なので、帰ってきてすぐの動線上に洗面台を置く。その場所をトイレ後にも使うことで、無駄をなくしたいと説明されています。

つまり、この一邸で注目したいのは「外にある」という区分だけでなく、玄関とトイレの両方から使う位置です。図面では、玄関から手洗いへ向かう線と、トイレを出て手洗いへ向かう線を別々に描いてみてください。一方から近くても、もう一方からは扉を回り込む配置になっていないかを確かめられます。

来客にも使ってもらうなら、トイレの場所だけでなく、出たあとに使う手洗いまで一続きで案内するつもりで見直しましょう。手洗いの位置が分かるか、そこまでどの空間を通るかを確認したいところです。これは自宅で検討する事項であり、この家の来客時の使い勝手が実証されているわけではありません。

コンパクトさだけでなく、そこで手を洗う動作を確かめる

採用された手洗いは、造作のように見えるものの、メーカー製のコンパクトな設備だと紹介されています。説明で挙げられているのは、幅を取らず、手を洗えるという点です。具体的な幅やボウルの大きさは、この場面では示されていません。

この説明を自宅の計画に置き換えるなら、設備が収まるかだけで判断しないことが大切です。手洗いの前に立つ位置、手を差し入れる動作、石けんや手を拭く物の置き場所まで確認しましょう。通路に面して置く案なら、人が使っている状態で、その後ろを通れるかも図面で見たい点です。

掃除を重視する場合も、「小さいから楽」「外にまとめるから楽」と先に結論を出さず、候補の器具で確認してください。ボウルの内側だけでなく、水栓まわりや周囲の壁・床をどう拭くかまで具体化すると、中に置く案とも同じ条件で比べられます。

近くの収納は、手洗い用品と補充品を分けて考える手がかりに

手洗いの紹介に続いて、帰宅してすぐ物をしまえる収納も登場します。日用品のほか、トイレットペーパーやティッシュボックスのストックもしまえる大きさだと説明されています。玄関まわりに、手を洗う場所と日用品をしまう場所が設けられています。

ただし、この収納が手洗い用の石けんやタオルのために計画されたとは説明されていません。参考にするなら、トイレの補充品をしまう場所と、手を洗うたびに使う物の置き場所を分けて書き出しましょう。収納が近くにあることと、必要な物が使う位置にあることは、別々に確認したい点です。

この一邸から考える、外手洗いの成立条件と判断の限界

北山建築の一邸では、トイレ内の手洗いを設けず、玄関からの動線上にある手洗いを兼用しています。採用理由として語られているのは、帰宅後に手を洗う習慣につなげたいことと、トイレ後にも使うことで無駄をなくしたいことです。掃除時間の短縮や、来客時の使いやすさの比較結果は示されていません。

中か外かを決める前に、兼用する用途と、そこへ向かう道をセットで決める。 この一邸を参考にするなら、それが出発点になります。外に置く案では玄関・トイレからの移動を、中に置く案ではトイレ利用から手洗いまでの動作を図面上でたどり、自分たちがどこまで同じ場所で済ませたいのかを整理しましょう。

また、外の手洗いを身支度用の洗面と兼ねる案は、今回の二用途の兼用とは分けて検討してください。朝の身支度中にトイレを使った人が来た場合など、使う時間が重なる場面を書き出すと、設備を共用する範囲を具体的に相談できます。

掃除と来客対応については、外配置そのものを評価するのではなく、器具の手入れ方法と来客の通り道を確認するのが次の段階です。この動画から距離や通路幅の基準値までは決められません。似た配置を採用するときも、自宅の扉、通路、器具寸法に合わせて確かめる必要があります。

打ち合わせで確認したいこと

  • 外の手洗いで兼ねたいのは、トイレ後と帰宅後だけですか。洗顔や歯磨きまで含めますか。
  • 玄関から手洗いまで、どの順番で移動しますか。奥の洗面を使う案と比べて、通る場所はどう変わりますか。
  • トイレを出てから手洗いへ向かう途中に、回り込む扉や遠回りになる箇所はありませんか。
  • 来客にトイレと手洗いを案内するとき、どの空間を通ってもらう計画ですか。
  • 手洗いの前に人が立った状態で、周囲の通行や扉の開閉に必要な場所を確保できますか。
  • 候補の手洗い器で、手を洗う動作と、石けん・手を拭く物の置き場所を確認できますか。
  • 掃除するとき、ボウル・水栓まわり・周囲の壁や床をどのように拭きますか。中に置く案とも同じ範囲で比べましたか。
  • トイレットペーパーなどの補充品と、手洗いのたびに使う物は、それぞれどこに置きますか。
  • 身支度用の洗面と兼用する場合、朝の身支度とトイレ後の手洗いが重なったときはどう使いますか。

トイレの手洗いを外に置くかは、何と兼用し、どこから使うかで考えたいところです。この一邸の配置を手がかりに、まず玄関とトイレから手洗いまでの線を図面に描いてみてください。関連する実例を見るときも、器具の形だけでなく、人の立つ場所や収納との関係まで追うと、自宅で確認すべき点を整理できます。

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