HOUSE TAG JOURNAL

アクセント壁はどこに使う?素材と視線の集め方を3実例で考える

HOUSE TAG編集部 · 公開
アクセント壁はどこに使う?素材と視線の集め方を3実例で考えるについて、図面と住宅設備を見ながら配置を検討する様子
この記事の内容
  1. ヘーベルハウス・北欧モダンの3階建て|玄関の仕上げと、飾る場所を分けて考える
  2. リアライズ株式会社・ガレージハウス|LDKの素材と光、設備の見え方を整える
  3. R+house徳島北(ブリーズハウジング)・平屋|玄関の壁を外とのつながりで考える
  4. 3実例の違いは、壁に何をさせたいか
  5. 住宅系YouTuberはこう解説している
  6. 打ち合わせで確認したいこと

壁紙のサンプルを見ていると、好きな色や柄は見つかる。でも、それを玄関正面に使うのか、テレビの後ろに使うのかで迷う。そんなときは、仕上げを決める前に、その壁の前に何を置き、どこから眺めるのかを考えてみませんか。

今回紹介するのは、玄関正面の素材でモダンな印象をつくったヘーベルハウス、LDKの素材と間接照明、設備の見え方を整えたリアライズ株式会社、玄関の床・壁・目線のつながりで広がりを演出したR+house徳島北(ブリーズハウジング)の住まいです。

アクセントクロスの実例に加え、壁を含む空間の見せ方も比べます。一面を目立たせるだけでなく、飾る場所にするのか、周囲とつなげるのか。各家の配置と理由をたどり、比較の後には壁紙の使い方を扱う住宅系YouTubeの解説も補足します。

ヘーベルハウス・北欧モダンの3階建て|玄関の仕上げと、飾る場所を分けて考える

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玄関左壁にクロス、正面にエコカラットを配置

玄関の左壁にはアクセントクロス、正面にはエコカラットが採用されています。正面の仕上げについては、モダンなエントランスを演出するためと説明されています。玄関ではアートも飾られ、迎えの照明も設置されています。

ここで参考にしたいのは、玄関を一つの仕上げだけで考えず、左壁と正面を分けて確認することです。ただし、左壁のクロスを選んだ理由や、どちらを主役にしたかまでは語られていません。自宅では、玄関を開けたときと靴を脱いだ後、それぞれ正面に見える面を図面上で確かめてみましょう。

ダイニングは、壁全体ではなく横長ニッチを飾る場所に

ダイニングには、展示場をヒントにした横長ニッチがあります。奥行きを十分に取ったことで、さまざまなインテリアを飾れると紹介されています。実際に置かれているのは、小さな置物や花器、趣味に関わる物などです。壁面の一部を、家族が好きな物を並べる場所として使っています。

アクセントを考えるときは、壁の色を変える方法と、壁の一角に飾る場所を設ける方法を分けて検討できます。飾りたい物があるなら、その形や奥行きを先に伝えましょう。ダイニングテーブルを置いた状態で、どの席から飾りが見えるかも確認したい点です。

来客時にはニッチの照明を点けて楽しむ

ニッチ上部にはミニダウンライトが付いています。来客時などには点灯し、展示場風にして楽しんでいると説明されています。飾るためのくぼみをつくるだけでなく、実際にどんな場面で光を使うかまで紹介されている実例です。

この使い方から考えたいのは、いつ、その場所を見せたいかです。普段の食事中に眺めたいのか、人を迎えるときに照明を点けたいのか。壁材のサンプルとともに、飾る物、家具の位置、照明を使う場面まで伝えると、検討する内容が具体的になります。

リアライズ株式会社・ガレージハウス|LDKの素材と光、設備の見え方を整える

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タイルや板張りと、希望した間接照明を組み合わせる

LDKの紹介では、タイルを貼った部分に続き、その上のレッドシダの板張りと間接照明が説明されています。間接照明は希望を受けて、この場所に提案したものです。タイルや板張り自体を選んだ理由までは、この場面では説明されていません。

ここから参考にできるのは、仕上げと照明の希望を別々に決めない進め方です。「タイルを使いたい」「間接照明を入れたい」という要望があるなら、同じ場所で組み合わせるのか、それぞれ別の場所に設けるのかを相談してみましょう。壁面だけでなく、その上部まで含めた見え方を確認したいところです。

間接照明は、器具が見えないように納める

板張り部分の間接照明については、隙間を開けすぎると照明が見えてしまうため、開け方を調整したと説明されています。単に照明を追加したのではなく、器具を見せないための納まりにも配慮しています。

自宅で確認するなら、照明の位置を示した図だけでなく、どこから器具が見えるかを尋ねてみましょう。ダイニングに座った位置と、キッチンに立った位置の両方を確認対象にできます。この実例の隙間をそのまままねるのではなく、自宅の家具配置と見る位置に合わせて相談することが大切です。

見せたい素材の周囲で、スイッチと配線を整理する

同じLDKでは、デザインを崩さないためにスイッチ類を目立たない場所へ集約しています。また、希望された壁付けテレビを取り入れる際には、配線が出ないようにテレビ裏へニッチをつくり、その中に配線を収納できるようにしています。

アクセント壁を検討するときも、仕上げを貼る範囲だけでなく、その面に取り付く物を一緒に図面へ書き込みたいところです。テレビを置くなら配線の行き先、スイッチをまとめるなら操作する場所まで確認しましょう。見せたくない物を決めることも、見せたい壁を考える一部になります。

R+house徳島北(ブリーズハウジング)・平屋|玄関の壁を外とのつながりで考える

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壁だけを目立たせず、床と目線までつなげる

玄関に入った場面では、タイルのつながりに続き、床・壁・目線のつながりで広がりを演出していると説明されています。外の空間までつながったように感じられることが、広く感じやすい理由として語られています。これは動画内で説明された設計意図であり、広がりの感じ方を保証するものではありません。

この家は、アクセント壁という言葉で紹介されているわけではありません。ただ、壁の場所や仕上げを考える際に、「一面を強調する」以外の選択肢を示しています。自宅の玄関では、正面の壁を見せたいのか、外まで続く景色を見せたいのかを、先に整理してみましょう。

玄関の木と、その向こうに見える木を一緒に捉える

玄関を入ってすぐの場所には木が置かれ、向こうにも木が見えると紹介されています。そのつながりにもこだわったことが説明されています。壁や床だけでなく、玄関から見える植物も含めて、空間の連続を考えている実例です。

植物やアートを置く予定があるなら、壁を選ぶ前に配置案へ加えてみてください。壁そのものを眺めたいのか、飾る物と一緒に見せたいのかで、比較したい仕上げも変わってきます。この実例からは、室内の一面だけを切り取らず、その先に見える物まで確認する視点を参考にできます。

植栽は地植えではなく、鉢で管理する

室内の植栽は、鉢を置き、その上部を隠して庭のように見せていると説明されています。地面に直接植えるのではなく鉢で管理し、新しい物に入れ替えて季節を楽しめるようにしています。見え方と管理方法を分けずに考えている点も特徴です。

壁の近くに植物を置く計画なら、完成時の見た目に加え、鉢を取り出す動作も相談したいところです。植物を入れ替えるときに持ち上げられるか、周囲の家具が妨げにならないか。飾る物が決まっている場合は、扱い方まで含めて壁際の配置を確認しましょう。

3実例の違いは、壁に何をさせたいか

ヘーベルハウスの住まいは、玄関左壁にアクセントクロス、正面にエコカラットを採用し、正面の仕上げでモダンな印象を演出しています。ダイニングでは横長ニッチに物を飾り、来客時などに照明を点けて楽しんでいます。

リアライズ株式会社のLDKでは、希望された間接照明を板張り部分に取り入れ、照明が見えないように納まりを調整しています。さらに、デザインを崩さないためのスイッチ集約と、テレビ配線を収めるニッチが紹介されています。

R+house徳島北(ブリーズハウジング)の玄関では、床・壁・目線のつながりによる広がりを意図しています。玄関の木と向こうの木のつながりも説明され、一面の装飾とは異なる方向から壁まわりを考えています。

ここから読み取れるのは、仕上げを選ぶ前に、壁自体を見せたいのか、物を飾りたいのか、周囲とのつながりを見せたいのかを分けることの大切さです。タイルとクロスの優劣ではなく、その場所で何を眺めたいかを出発点にすると、家具や照明も同じ計画の中で検討できます。

住宅系YouTuberはこう解説している

ラクジュ建築と不動産|住宅系YouTuberはこう解説している|壁紙を一面だけに使う発想

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四面のうち一面をアクセントにする

日米の住宅と不動産の違いを扱う対談では、米国の壁紙の使い方として、四面ある壁のうち一面に派手な壁紙を使い、アクセントウォールにする例が紹介されています。壁紙を全面に使うのではなく、一部に使う方法として語られています。

一面だけ変えるという発想は、検討範囲を整理する出発点になります。ただし、日本の住宅でも必ず一面に絞るべきだという説明ではありません。自宅では、候補となる面を家具入りの図面で比べてみましょう。

どの面を選ぶかは、見る位置から検討する

この場面で確認できるのは、一面を壁紙で強調する使い方までです。玄関とリビングのどちらに向くか、家具や照明とどう組み合わせるかは説明されていません。

そこで、仕上げの候補と場所の候補を分けて考えてみてください。好きな壁紙を見つけたら、玄関から見た図、食卓から見た図などに当てはめ、どの場面で眺めたいかを家族で話す材料にできます。

打ち合わせで確認したいこと

  • 玄関を開けたときと靴を脱いだ後で、正面に見える壁はどこですか。どちらを印象的にしたいですか。
  • アクセント候補の壁は、ダイニングやソファに座った位置から、家具に隠れず見えますか。
  • 壁の仕上げ自体を見せたいですか。それともアート・雑貨・植物と一緒に見せたいですか。
  • ニッチを設けるなら、飾りたい物が収まる奥行きと、見せたい位置を確認できますか。
  • 飾る場所の照明は、普段の食事中、来客時など、どの場面で点けたいですか。
  • 間接照明を入れる場合、座った位置と立った位置から器具が見えないか、納まりを確認できますか。
  • 見せたい壁に付くスイッチやテレビ配線は、操作する場所と収納先まで決まっていますか。
  • 玄関では一面を強調したいですか。それとも床・壁・外の景色をつなげて見せたいですか。
  • 壁際に植物を置くなら、鉢を取り出したり入れ替えたりする動作まで確認できますか。

アクセント壁の場所は、好きな素材だけでなく、そこから見える家具や飾る物、使う照明と一緒に考えてみましょう。まずは図面に「どこから、何を眺めたいか」を書き込むことから。関連する実例でも、壁の仕上げとその周囲を合わせて見比べると、自宅で相談したい点が具体的になります。

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