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パントリー入口と買い物動線はどう決める?玄関直結と充電収納、2実例の理由

HOUSE TAG編集部 · 公開
この記事の内容
  1. 長崎県諫早市の家|家族玄関から直行して、買い物袋の仮置きを減らす
  2. エスコネの平屋|玄関側から食品と日用品を受け止め、充電まで近くで完結させる
  3. 2実例を比べると、入口が受け持つ仕事が違う
  4. 打ち合わせで確認したいこと

買い物から帰ったあと、重い袋をいったんダイニングに置き、冷蔵品だけ先に運び、乾物や日用品はあと回しにする。そんな流れが当たり前になると、パントリーがあっても入口の位置が暮らしに合っていないことがあります。

見たいのは収納の広さだけではありません。玄関からどこで靴を脱ぐのか、どこで荷物を下ろすのか、手洗いは先か後か。その順番まで含めて考えると、必要な入口の位置が見えやすくなります。

今回の2実例では、一方は家族玄関からパントリーへ直接入れるようにし、もう一方は玄関側から冷蔵庫や生活用品収納へ回れるようにしていました。

同じ買い物しやすいパントリーでも、優先していることは違います。ひとつは荷物の仮置きを減らすこと。もうひとつは、食品だけでなく補充品や充電収納まで玄関近くで受け止めることです。

長崎県諫早市の家|家族玄関から直行して、買い物袋の仮置きを減らす

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パントリーの扉の先を、家族玄関につなげる

この家では、パントリーの扉を開けると家族玄関につながっています。動画では、お客様玄関ではなく家族玄関で靴を脱ぎ、コートを掛けて、そのままパントリーへ直行できる流れとして紹介されています。

その先では、買い物袋を置き、冷凍庫やパントリーに食材をしまい、そのままキッチン側へ進める流れです。

ここから読み取れるのは、パントリーをキッチン横の保管場所としてだけでなく、帰宅して最初に荷物を受け止める場所として使っていることです。玄関直結を考えるなら、キッチンとの近さだけでなく、最初に袋を下ろす位置がどこになるかも見ておきたいところです。

狙いは広い収納より先に『すぐ置けること』

この動線については、『荷物をすぐにパントリーに置けるような動線にしたい』という希望があり、相談して実現したと説明されています。

あわせて、ソファやダイニングテーブル、キッチンにいったん荷物を置かなくてよいことや、帰宅動線に収納があると家が散らからないという話も出ています。

ここから読み取れるのは、パントリーの計画で見たいのが面積だけではないということです。今の暮らしで袋をどこへ仮置きしがちかを振り返ると、収納量を増やすより入口の位置を変える方が効く場合があります。

入口は、幅の数字より荷物を持ったまま扱えるかで見る

同じ場面では、入口は大きすぎないものの、人が通れて、物を持って入ってこられるサイズとして紹介されています。扉は、荷物を持ったまま押して開ける動きにも触れられていました。

さらに動画では、少し狭くても、まず荷物を置いてから入れればよいので、このサイズで十分ではないかという説明がありました。また、隠したいという意図から大きくしすぎなかったことにも触れられています。

図面を見るときは、通路幅の数字だけでは判断しきれません。両手がふさがったまま扉をどう開けるか、コート掛けの前後どちらで荷物を下ろしたいかまで想像すると、入口の向きや開き方の相性が見えやすくなります。

手洗いをどこで受けるかも、同じ帰宅動線の話になる

この家では、玄関近くに独立した手洗いを必須にせず、キッチンで手を洗えるので十分ではないかという説明もありました。来客には、玄関から進んだ先の洗面を案内する考え方が紹介されています。

つまり、玄関からパントリーへ直行する流れを優先しつつ、手洗いは別の場所で受ける構成です。買い物袋を先に下ろしたい家なのか、先に手を洗いたい家なのかで、パントリー入口の前後関係は変わります。

エスコネの平屋|玄関側から食品と日用品を受け止め、充電まで近くで完結させる

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冷蔵庫と食品ストックを奥に置きつつ、玄関からは近づける

この平屋では、キッチン奥に冷蔵庫を置くスペースがあり、その隣に食品ストックとして使えるスペースがあります。動画では、冷蔵庫をLDKから見えにくい位置に置く説明とあわせて紹介されています。

一方で、買い物動線はキッチン側からぐるっと回るだけではありません。別にもうひとつ動線があり、そこを抜けると玄関へ出られるつくりだと説明されています。

ここから読み取れるのは、奥に置くことと遠くすることを同じにしていない点です。リビング側からは見えにくくしながら、玄関側からは寄りやすくする。その調整を、入口を増やすことで行っています。

玄関側から入ると、食材だけでなく生活用品も置ける

案内では、買い物をして帰ってきたときは玄関側からこちらへ来れば、すぐ冷蔵庫に食品をしまったり、食品ストックの場所に置いたりできると語られています。

さらに途中の収納には、トイレットペーパーや洗剤などの生活用品を入れられると説明されています。トイレにも収納はあるものの、足りなくなったらここからすぐ補充できる形にしているとのことでした。

この実例では、パントリーまわりが食品専用ではありません。スーパーの袋も、ドラッグストアの買い物も、家の中で補充が必要な物も、玄関近くでいったん受け止める考え方です。自宅で考えるなら、食材以外に何を同じ入口で処理したいかも洗い出しておくと、必要な収納の性格が見えやすくなります。

収納は『しまう場所』で終わらず、充電まで含めて考える

この収納にはコンセントがあり、コードレス掃除機をしまっている間に充電できるようにしていると紹介されています。動画では、充電のために外へ出しておかなくてよい収納だと説明されていました。

ここで注目したいのは、収納量の話で終わっていないことです。掃除機を隠すだけでなく、充電の都合で出しっぱなしになりやすい理由まで一緒に処理しています。収納の近くに集めたい物を考えるときは、食品だけでなく、補充したい物や充電したい物まで含めて整理すると計画しやすくなります。

手洗いを先に済ませる前提で、玄関まわりをまとめる

この家では、来客も買い物から帰ってきた家族も、まず玄関近くで手を洗えるようにしていると説明されています。洗面は玄関に近い位置にあり、トイレも近くにまとめられていました。

つまり、玄関まわりで手を洗う、食品をしまう、生活用品を置くが近接しています。手洗いを先にしたい家庭か、荷物を先に下ろしたい家庭かで、同じ玄関近くの収納でも入口の置き方は変わります。

2実例を比べると、入口が受け持つ仕事が違う

比べること長崎県諫早市の家エスコネの平屋
玄関からの入り方家族玄関からパントリーへ直接入る玄関側から別動線で冷蔵庫・食品ストック側へ回る
最初に受け止めるもの買い物袋、冷凍庫に入れる物、パントリーに置く食材冷蔵品、食品ストック、トイレットペーパーや洗剤などの生活用品
入口で重視していることすぐ置けること、持ったまま扉を扱えること玄関から近くしまえること、補充や充電も近くで済ませること
手洗いの扱い独立手洗いを必須にせず、キッチンや先の洗面で受ける玄関近くでまず手を洗えるようにする
電源・周辺設備パントリー内に家電用コンセントと冷凍庫置き場がある収納内コンセントでコードレス掃除機を充電できる

2つに共通しているのは、パントリーをキッチン横の保存場所としてだけでなく、玄関から持ち込んだ物を最初に受け止める場所として考えていることです。

ただし、楽にしたいことは同じではありません。長崎県諫早市の家は、リビング側への仮置きを減らすことが中心です。エスコネの平屋は、食品に加えて日用品の補充や掃除機の充電まで玄関近くでまとめることが中心です。

この違いを見ると、玄関直結が常に正解とも、広いパントリーがあれば十分とも言い切れません。打ち合わせでは、買い物袋をどこへ下ろしたいか、食品以外に何を一緒にしまいたいか、手洗いをどの順番で済ませたいかまで伝えると、入口計画の精度が上がりやすくなります。

打ち合わせで確認したいこと

  • 買い物から帰ったとき、今はいちばん最初にどこへ袋を置いていますか。
  • 冷蔵品だけを先に片づけていますか。それとも日用品やストック品も同じ場所で処理したいですか。
  • 両手がふさがった状態で、扉は押して開けたいですか。どこでいったん荷物を下ろせますか。
  • 帰宅後は、手洗いを先にしたいですか。それとも先に荷物を下ろしたいですか。
  • 収納の中で充電したい物はありますか。掃除機以外も含めて、電源が必要な物を書き出せますか。

パントリー入口は、キッチンとの距離だけで決めるより、玄関からの最初の数歩で考えると合う形が見えやすくなります。荷物の仮置きを減らしたいのか、補充や充電まで近くで済ませたいのか。まずその違いを整理してから、似た動線の実例を見比べてみてください。

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