HOUSE TAG JOURNAL

将来変えられる子ども部屋はどう計画する?使う時期と変え方を3つの平屋実例で比べる

HOUSE TAG編集部 · 公開
この記事の内容
  1. アーチの平屋モデルハウス|子ども室を広げ切らず、長く使う空間へ面積を回す
  2. アーチのスタッフ自邸|今は大きく使い、足りなくなった時に家全体で受け止める
  3. デザイエの平屋|子ども室・寝室・趣味室の役割を時期に応じて入れ替える
  4. 3つの平屋で違ったのは、どの変化に備えていたか
  5. 打ち合わせで確認したいこと

今はまだ子どもが小さいから、一緒に寝ることが多い。けれど、成長したら個室も必要かもしれない。子ども部屋を最初から分け切るべきか、後で変えられるようにしておくべきかは、迷いやすいところです。

アーチの平屋モデルハウスでは、子ども室をコンパクトにしながら、長く使い続ける空間へ面積を回す考え方が語られていました。

アーチのスタッフ自邸では、今は子ども部屋を大きなフリールームとして使い、将来は壁で分けることや、リビング側で1室増やす備えまで話されています。

デザイエの平屋では、子ども部屋・寝室・トレーニングルームとして使う部屋の役割を、時期に応じて入れ替える考え方が説明されていました。

将来に備える子ども部屋の計画でも、後で仕切る家もあれば、別の部屋へ役割を移す家もあります。以下では、実例ごとに配置と採用理由を見ていきます。

アーチの平屋モデルハウス|子ども室を広げ切らず、長く使う空間へ面積を回す

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将来は2室にできるが、今は1室につなげている

この平屋の子ども部屋は、今は1部屋につながった形で計画されています。動画では、仕切って使う時には片側が3.75畳、もう片側が4.125畳になると説明されています。最初から完全に分け切るのではなく、将来の分割を見込みながら、現時点では続きのある1室として扱っています。

将来仕切れる計画を見る時は、壁を付ける場所だけでなく、分ける前の数年間をどう使うかも一緒に見ておきたいところです。最初から個室を完成させない選択は、先送りというより、使う時期に合わせて完成を遅らせる考え方とも言えます。

広さの決め方は、子ども室単体ではなく家全体の使用年数から考えている

この家では、子ども部屋をしっかり使う期間について『10歳から18歳ぐらい』という説明がありました。そのうえで、住まい全体を長く使うことを考えると、子ども部屋はなるべくコンパクトに抑え、50年間ずっと使い続けることが分かっている空間へ面積を分ける考え方が語られています。

ここから読み取れるのは、子ども部屋の広さを『今ほしい大きさ』だけで決めていないことです。子どもが独立した後まで含めて、どの場所を何年使うのかを考えると、家全体の面積配分は変わることがあります。

仕切る前から、ベッドや机を置く使い方を見込んでいる

動画では、この子ども部屋にベッドや学習机を置くことが想定され、収納もあらかじめ計画されていると説明されています。将来の間仕切りだけでなく、今の状態でも子ども部屋として使う前提があることが分かります。

後で仕切れる部屋を考える時は、『何歳で壁を付けるか』に目が向きがちです。ただ、実際にはその前に何を置いて、どう過ごすかの方が暮らしに直結します。寝る部屋にしたいのか、勉強も見込むのかで、必要な収納や広さの考え方も変わります。

アーチのスタッフ自邸|今は大きく使い、足りなくなった時に家全体で受け止める

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子ども部屋は、まず大きなフリールームとして使う

この家の子ども部屋は、壁では分けずに、ひとつの大きな部屋として計画されています。動画では、今は子どもが1人で、まだ子ども部屋を使う段階ではないため、プラレールや遊具を置いて広く遊べるようにしたいと話されています。続けて『今は大きいフリールームです』とも説明されています。

同じ『将来仕切れる部屋』でも、この家が先に整えているのは個室ではなく、幼い時期の遊び場です。今必要なのが何かを起点にすると、最初の部屋の持ち方は変わります。

将来は分けられるが、それだけで足りない時にも備えている

動画では、将来的にはここに壁を付けて分けることができると説明されています。さらに、家族が4人になる場合や5人になる場合にも触れながら、2人でも3人でも対応できるようにしたいという話が続きます。その備えとして、リビングの一部を仕切ってもう1部屋つくれるよう、あらかじめ下地を入れていることも語られていました。

子ども部屋を後で仕切る計画では、部屋の中の壁だけに注目しがちです。ただ、想定より早く個室が必要になったり、必要室数が増えたりするなら、家全体のどこで受け止めるかも大事な検討点になります。

寝る場所まで含めて、使い方を固定しない余地を残している

この実例では、将来ここを2部屋にできることに加え、リビングの一部を仕切ってもう1部屋つくれるよう下地を入れていることも説明されています。さらに、その時々に応じて臨機応変に対応できるように考えている話も続きます。将来の必要室数や寝る場所まで含めて、住まい方をひとつに決め切らない考え方が語られています。

ここから考えたいのは、『子ども部屋を何室つくるか』だけでなく、『予定が変わった時にどこを動かせるか』です。今の家族構成だけで決めにくいなら、変更先の候補まで打ち合わせで共有しておくと、可変性の意味がはっきりします。

デザイエの平屋|子ども室・寝室・趣味室の役割を時期に応じて入れ替える

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子ども部屋を計画しつつ、当面は家族で一緒に過ごす前提にしている

この平屋では、子ども部屋を計画しながらも、当面はその部屋で一緒に過ごす計画だと説明されています。動画では、子どもが0歳や2歳のように小さいうちは子ども部屋はいらないことが多く、みんなで一緒にいられることが多いという話が出てきます。

子ども部屋を用意することと、すぐに子ども専用の個室として使うことは、同じではありません。最初の過ごし方を先に決めると、必要な部屋数の見え方が変わる場合があります。

子ども部屋が必要になったら、今は趣味室の部屋を寝室へ回す

この家では、将来子ども部屋が必要になった時、現在はトレーニングルームとして使う部屋を寝室にする予定だと説明されています。さらに、年配になってくると畳が欲しくなる可能性も見込み、その部屋を将来的に和室へリフォームする計画にも触れられていました。

変える対象が子ども部屋の壁だけとは限らない、というのがこの実例のポイントです。ほかの部屋をどう転用できるかまで考えると、子ども部屋そのものを大きくしなくても対応できることがあります。

可変性を、家全体の面積の考え方につなげている

動画では、子ども部屋が欲しくなるのは中学生ぐらいまでは要らないことが多いので、それまではみんなで寝て、別の部屋は趣味で使う考え方が語られています。そして、こうした『可変性を持たせた間取り』は『面積も省略できる』とも説明されています。

ここから読み取れるのは、部屋を同時に全部そろえるより、時期ごとに役割を持ち回りさせる考え方です。子ども部屋の数だけでなく、同じ床面積でどれだけ暮らしの変化を受け止めたいかも、打ち合わせで確認したいところです。

3つの平屋で違ったのは、どの変化に備えていたか

アーチのモデルハウスでは、子ども部屋をしっかり使う期間が限られることを前提に、子ども室をコンパクトにして長く使う空間へ面積を回す考え方が語られていました。

アーチのスタッフ自邸では、今は大きなフリールームとして使いながら、必要になれば壁を付けて分けることや、リビング側で1室増やす備えまで説明されています。

デザイエの平屋では、当面は子ども部屋で一緒に過ごし、将来はトレーニングルームを寝室へ回すなど、部屋の役割を入れ替える計画が語られていました。

実例初期状態将来の変え方理由として語られていたこと暮らしとの関係
アーチの平屋モデルハウス2室分を今はつなげて1室として使う計画。ベッドや学習机、収納も見込む。必要になった時に3.75畳と4.125畳の2室に仕切る。子ども部屋をしっかり使う期間は限られるため、なるべくコンパクトにして長く使う空間へ面積を回す考え方。今の子ども室として使いながら、家全体では長く使う場所への面積配分を重視している。
アーチのスタッフ自邸今は壁で分けず、大きなフリールームとして使う。プラレールや遊具を置いて遊ぶ想定。将来は壁で2室に分ける。さらにリビングの一部も仕切って1室増やせる下地を入れている。子どもの人数や必要室数が変わっても対応できるようにするため。幼い時期の遊び場を優先しつつ、足りなくなった時は家全体で受け止める。
デザイエの平屋当面は子ども部屋で家族が一緒に過ごす計画。別室はトレーニングルームとして使う。子ども部屋が必要になったら、トレーニングルームを寝室に回す。将来は和室化も計画。小さいうちは子ども部屋が不要なことが多く、時期ごとに部屋の役割を変えることで可変性を持たせるため。同じ床面積の中で、趣味室・寝室・子ども室の役割を入れ替えて使う。

整理すると、アーチの平屋モデルハウスが考えていたのは家全体の面積配分、アーチのスタッフ自邸が備えていたのは家族人数や必要室数の揺れ、デザイエの平屋が見ていたのは部屋の役割の変化です。

この違いを見ると、『将来2つにできるか』だけで比べても足りません。自宅で考えたいのは、仕切る前に何をしたいか、足りなくなった時にどこで調整するか、子どもが独立した後にどう戻したいかです。

打ち合わせで確認したいこと

  • 今すぐ個室が必要なのは誰か。子ども本人なのか、在宅勤務なのか、収納不足なのか、理由を分けて話せるか。
  • 仕切る前の数年間、子ども部屋は遊び場として使いたいのか、寝る部屋として使いたいのか、机を置く部屋にしたいのか。
  • 個室化が予定より早まった時、子ども部屋の中で完結させたいか、それとも家全体で別の部屋を振り替えたいか。
  • 子どもの人数が増えたり、逆に部屋が余ったりした時に、ほかの場所で受け止める候補を持てているか。
  • 子どもが独立した後、その場所を寝室、趣味室、収納、客間のどれに戻したいか。

将来仕切る子ども部屋は、あとで壁を付けられれば十分、という話ではありません。長く使う場所へ面積を回したいのか、幼い時期は広く遊ばせたいのか、部屋の役割ごと入れ替えたいのかで、同じ可変型でも計画は変わります。打ち合わせでは『将来2つにしたい』だけでなく、『今はどう使いたいか』『足りなくなったらどこで調整したいか』『その後どう使い直したいか』まで伝えると、自宅に合う形を選びやすくなります。HOUSE TAGで似た実例を見比べる時も、部屋の名前だけでなく、その家がなぜそうしているかまで確かめてみてください。

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